第23回 青井中美展

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2016年11月17日(木)~12月4日(日)

第23回青井中美展の開催にあたって

富山県立高岡工芸高等学校 校長 菊池政則

 このたび、第23回青井中美展コンクールを実施しましたところ、県内46校の中学校や特別支援学校から575点の応募がありました。絵画、彫刻、工芸、デザインの分野から優れた作品269点を表彰し、青井記念館美術館に展示いたしました。若い感性で、見る者に伝える強いメッセージとパワーを感じる秀作がそろっていました。
さて、この青井中美展コンクールは本校創立100周年記念事業で、青井記念館が現在地に新築移転となった機会に発足したもので、県内の中学生を対象に美術工芸作品コンクールを開催して、若き中学生の創作意欲を促し、絵画・工芸に親しむ機会を設け、さらに郷土の芸術家にも関心を抱いてもらおうと企画されたものです。
本校は明治27年に「富山県工芸学校」として、若き美術家・工芸士の養成学校として開校されました。創校当時の学校は、一流の指導者、日本一の施設設備、そして近郷近在から集まってくる優秀な学生と三拍子揃った日本有数の美術系学校として全国に知られていました。卒業生の中から、日本を代表する優れた芸術家が多く輩出されています。
このような由緒ある地で、県内の中学生を対象とした美術・工芸コンクール優秀作品を一同に展示することは大変意義のあることであり、絵画、彫刻、工芸、デザインの各部門の応募数も多く、作品内容も充実していることは主催者として誠に喜ばしいかぎりです。
おわりに、審査にあたられました先生方をはじめ、これまで生徒の指導に当たってこられました先生方及び4月から企画運営にご尽力いただきました関係の皆様に厚くお礼申し上げます。


第23回青井中美展 青井大賞

      青井大賞

「庭先を眺めて」

浅野   詩桜 中田中学校3年


青井中美展審査評

絵画部門  大村雅章・杉山直孝・大門俊彦

  絵画部門には209点の出品があり、内79点を入選とした。構図を工夫し、中学生らしく丁寧に描いた作品が多く、全体のレベルが高かった。欲を言えば、人物をモチーフにした作品が少なかったので、今後積極的にチャレンジしてほしい。

青井大賞「庭先を眺めて」 浅野 詩桜

構図、素描力、色調いずれもレベルが高く、隅々まで丁寧に描かれている。全体の彩度をおさえマット感のある色調で統一された画面は、静寂感を醸し出している。枝葉の動きと空白の処理にバランス感があり、センスを感じる。

富山県教育委員会教育長賞「空へ抜けてゆく」 南部 百香

構図の面白さに加え、絶妙な明暗の処理、葉や階段の豊かな色彩やタッチは、画面に変化を与えている。緑と赤のコントラストは美しく画面を引き締め、作者が絵に込めた強い思いを感じ取ることができる。

優良賞「路地の階段」 横井 嘉人

暗色を中心に階段を丁寧に描写して画面を構成しているが、そこに偶然性を生かした表現を加え、絵に大きな動きを与えている。効果的に明色を使ったりタッチを工夫したりすることで、新たな表現に挑戦しようとする意図を感じる。


彫刻・工芸部門  竹田貞朗・般若保・鈴木甲一郎

 第23回中美展応募作品の彫刻・工芸部門では大きい作品が少ないが、小品で現代の新しい素材をうまく利用した力作が多かった。工芸の伝統技法で青貝塗の技法による表現などもあり、中学生であれだけの作品には迫力があり、すばらしく力強さを感じた。

最優秀賞「おしゃべり」 上野 真菜

人物の骨組み、動き、バランス、リズムなどスケッチ風に表現され鑑賞者を引きつけるすばらしい作品である。

優秀賞「飛行機動要塞」 阿蔵 大希

作品は抽象で表現され何か宇宙を自由に散歩できるような幾何学的表現で、丸い翼があり楽しい作品である。台の段ボールの形をしっかり決め、色を塗り彫刻作品として見ればなおよい。

チューリップテレビ優秀賞「想い咲く」 梶 唯

手を支えている骨組みなどがよく観察されていて力強い作品です。彫刻の基本リズム、バランスなどよく表現された力作である。花びらがくっついているが、手だけでも充分美しさがあり秀作である。

富山新聞社優良賞「Japanese」 中居 佳菜

作品は伝統工芸の青貝塗などの技法を使用し、黒塗の美しさでお寿司の様々な色合いを出し、寿司のうまさを色でも味わえるような実にすばらしい秀作である。


デザイン部門  玉井晶夫・佐藤克己

  今年のデザイン部門の出品数は190点。その中で入選と入賞を含む数は96点となり50%近くでの厳選審査を行った。
入選、入賞された作品は、エコロジーや、環境問題に対する意識の定着で、そのテーマが多く、大型作品も年々増えてきている。
中学生という若い感性で、見るものに伝える強いメッセージとパワーを感じ、色彩も明るさと豊かさが目立つ作品が目を引いた。
昨年はデザイン部門の入賞者はすべて女子生徒であったが、今年は男子生徒が上位に入賞したのは、デザインに対する意欲の高まりが男子生徒にも波及したと考えたい。
富山県知事賞「発展途上」 山谷 充輝

一番大きなB1の画面に、インパクトをつけながらしかも細部に渡って描かれた大作である。構成が力強く色調が明快で、審査員を引きつける作品であり青井大賞と僅差であった。
富山新聞社優秀賞「感情」 藤田 亜弓

女性らしく優しさあふれた秀作である。サイズがもう少し大きければ、素直で美しいデザインが生きていくと思われる。
優秀賞「Lion Heart」 新田 悠哉

ライオンのたてがみが、デザイン的でリズム感があり力強さも感じる。単純でありながら迫力さは群を抜いていた。


第23回青井中美展 入賞作品

 

 

富山県知事賞

「発展途上」

志貴野中学校 山谷 充輝

富山県教育委員会教育長賞

『空へ抜けてゆく』

庄川中学校 南部 百香

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最優秀賞

「おしゃべり」

高陵中学校 上野 真菜

優秀賞

「飛行機動要塞」

大谷中学校 阿蔵 大希

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富山新聞社優秀賞

「感情」

大門中学校 藤田 亜弓

チューリップテレビ優秀賞

「想い咲く」

志貴野中学校 梶 唯

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審査会

審査会

11月5日(土) 尚美会館

 

表彰式

表彰式

11月17日(木) 尚美会館 15:00~

 

講評会

講評会

11月17日(木) 青井記念館美術館 15:55~